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光探検隊が行く!!


ミッション:日本近代科学の発展過程を調査せよ!

探検場所:島津製作所 創業記念資料館

京都といえば歴史の街だけでなく、「ハイテクの街」、「ベンチャーの街」といわれている。例えば市民の食用廃油を集めて精製し、バスやごみ収集車の燃料(バイオ・ディーゼル燃料)にしているらしい。街角に廃油回収缶が設置されており、主婦たちがてんぷらの残り油を散歩がてら捨てに来る。それを原料としてバスが走るのは、まさにハイテク(!?)だ。

また日本初の産学連携も、どうやらここ京都らしい。第三高等学校(現・京都大学)の村岡博士は、レントゲン博士によるX線の発見後、X線撮影の追実験を試みていたが、当時の三高には高電圧を発生させる装置がなかったという。
そこで思いついたのが「島津式感応起電機」。この器械は、「日本のエジソン」と呼ばれた二代目の島津源蔵さんが15歳のときに外国の科学誌の挿絵だけを参考にして作ったもので、第四回内国勧業博覧会に出品していた。
その際の審査官の一人が村岡博士だった。この縁で、島津は村岡博士の指導の下、X線の撮影に成功したのだ。

彼のお父さんが京都、木屋町で始めたのが、今の島津製作所。同社の創業百年を記念して、創業当時は店舗兼住居として使われていた日本家屋を外観はそのままに復元して、「島津創業記念資料館」としてオープンしたのが昭和50年のこと。貴重な歴史的資料や装置、理化学実験器具類が600点も展示されており、日本の科学技術の源流を目の当たりにできる。特にエックス線の島津といわれただけに、エックス線関連の展示は圧巻。


この資料館の展示を見て驚くのは、エックス線装置のような大型のものから、フラスコなどの小物、また100年以上も前の雑誌に至るまで、実に保存状態がいいことだ。

企業の博物館というと、総務部あたりが兼任でこなすケースが多いようだが、この資料館は学芸員も管理・運営に携わっていることが大きいのではないかと思う。

歴史的価値のあるものは、芸術品に限らない。産業の歴史にとって価値あるものも、やはり大切に後世へと伝えていただければと願う。


思わず話が逸れてしまったが、島津創業記念館の展示品の中から、光に関わりのあるものをいくつかピックアップしてご紹介する。


島津創業記念資料館

島津創業記念資料館は、森鴎外の高瀬舟の舞台になった高瀬川が流れる木屋町通りにある。


島津創業記念資料館

底の平らな高瀬舟が大阪と京都を往き来して生活物資を運んだ、いわば当時の京都経済の動脈。


島津創業記念資料館 島津創業記念資料館 島津創業記念資料館

(左) 歴史的な理化学実験・研究用器具がガラスケースに収められている展示室
(中) 15歳の二代目源蔵さんが作った感応起電機(1884年)
(右) 日本最古の部類の島津製暗箱式写真機。1895年


島津創業記念資料館 島津創業記念資料館

(左) 1932年製アクメ石英水銀灯。 紫外線による光学実験の際の光源として使用された。
(右) 友田式スペクトル投影装置(1913年) 太陽光を利用して物質の測定を行った。


島津創業記念資料館 島津創業記念資料館

(左) 現存する国産顕微鏡としては最古のものといわれている。天明元年(1781年)に製作されたもので、3種類の対物レンズがついている。
(右) MカテラV型顕微鏡 (1913年島津製) 開発者である松本・加藤・寺田3氏の名前からネーミング。


島津創業記念資料館 島津創業記念資料館 島津創業記念資料館

(左) クルックス管。電子の性質を観察する物理実験用。
(中) 「双眼鏡の理を示す示す器」という名前が付けられている。これが二つで双眼鏡?
(右) 1906年頃の幻灯機。光源は灯油ランプ。風で画像が揺らいだりしなかったのだろうか。


島津創業記念資料館 島津創業記念資料館

(左) 少し進化した幻灯機(1916年) 光源はアセチレンガス。隣は電気の分布を示す器。
(右) 精密日時計(1928年) 東に向けて月日を合わせると、日時計なのに何時何分まで読み取れる。


島津創業記念資料館 島津創業記念資料館

(左) 医療用エックス線装置ダイアナ号(1918〜1930) レントゲン博士がエックス線を発見(1895年)してからわずか1年足らずで、島津がエックス線撮影に成功した。この分野のパイオニア。
(右) 当時の胸部エックス線写真。


島津創業記念資料館 島津創業記念資料館

ダイアナ号と同時期に製造された「ニューオーロラ号」の計器類とスイッチ。


島津創業記念資料館 島津創業記念資料館 島津創業記念資料館

(左) 連動式エックス線間接撮影装置(1941年)
(中) 携帯用X線撮影装置(1948年)
(右) 光電式分光光度計(1952年) 画期的な分析機器として爆発的に売れた。農業試験場等が導入したという。



取材協力
島津製作所 創業記念資料館

京都市中京区木屋町二条南
交通:地下鉄東西線 京都市役所前駅下車2分、京阪電車 三条駅下車7分
開館時間:9:30〜17:00(入館は16:30まで)
休館日:水曜日、年末年始
入館料:大人300円、中高生200円、小学生以下無料
URL:www.shimadzu.co.jp/forest/jindex.html

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