
挑戦&飛翔
光技術を探求し続けるサバイバル・ベンチャー
オプトクエストが黒字達成!
―安松義(ヤスマツタダシ)社長に聞く―
「設立以来6期目でようやく単年度黒字達成です。」とホッとした表情で語るのはオプトクエストの安松義社長(写真)。バブル崩壊後、光技術関連ベンチャーの悪戦苦闘が続く中、オプトクエストは企業のスタートラインともいえる単年度黒字を2006年度に達成した見込みである。
2001年の8月に安松社長自身が埼玉県の上尾市に設立した同社は、社名の意味する通り典型的なオプト(光)クエスト(探求)企業である。
安松社長は大手セメント会社に在席し、光の試作メーカー(株)応用光電研究室の社長を永年務めてきた光関連業界の有名人であるが、いろんな経緯があった結果、自身の光への熱い思い入れに加え、周囲からの要請を受け6年前にオプトクエストを設立した。
前年度末(2007年3月)現在、同社の売り上げは約10億円、従業員数50数名で、全社をあげての努力の結果が念願の単年度黒字につながった。
同社の企業運営方針にも書かれているが、安松社長は「オプトクエストは光技術のある分野ではナンバーワン企業であり、且つ組織風土のいい会社、ものつくりを大切にする企業を目指すこと」と日ごろから社員に口酸っぱく言ってきたという。「うちの社員の美徳はコツコツ型が多いことだが、ある意味ではまじめすぎるかもしれない」と謙遜するが、その目は社員を信じてきっている経営者の眼差しである。
設立当初を振り返り、「当時は赤字が続き、私を信じてついてきている社員には申し訳ないし、株主様にも会わす顔もなく、登校拒否ならぬ登社拒否状態でした。会社に出掛けるのに玄関から足を踏み出せないという金縛り状態で、女房に背中を押してもらってやっと出勤するという有様でした。でも人間そこまで来たら逆に出来ること、良いと思うことは何でもヤッテやろうという吹っ切れた気持ちになりましたね。」「そんな時ある人から静岡県掛川の山奥にくらみ(倉真)温泉というところがあり、そこの『百観音』は霊験あらたかだというので、藁にも縋る思いで、『何とかオプトクエストを立ち上げてください』とお参りしたこともあります。今回の黒字化はそのお陰かもしれませんね(笑)。」と懐かしそうに話してくれた。
安松社長の良さは何といっても天性の前向き魂であろう。オプトクエストを設立してからは経営者として辛いこと、苦しいことばかりの連続であったが、いつも前向きに、何事にも積極的に立ち向かったことである。「できない言い訳」は一切考えず、「どうしたら実現できるか」その一点にのみに集中したという。
通信バブル崩壊が長引く中で、利益がでない光通信部品に代えて、同社が非通信分野に打って出た時にもその積極精神が生きた。
「通信分野というものは存在しますが、非通信分野なんて分野はどこにも存在しません。通信以外の全てが対象ということですから、暗闇の中で手探り状態です。失敗しても失敗しても、それでも諦めずに積極的に商品開発と営業活動を行いました。これが結局は今回の黒字に大きな貢献をしてくれています。」
「私は根っからの積極人間です。運を呼び込む為には積極性が必要だと思っています。戦国時代なら追い詰められても篭城せず、野戦を挑むタイプです。」
「今の時期に光のベンチャーが黒字を達成するということは意味あることだとは思いますが、これは企業としては当たり前のことで、これからの経営方針や社員教育が弊社の命運を決める重要な課題だと思います。幸い弊社は2008年度からは過剰投資ぎみだった設備機器のリース料も軽減されますので、それだけでも今後は随分楽になると思います。しかし継続発展というのが企業の使命ですので、一時たりとも油断はできません。社員一人一人の物の考え方が非常に大事で、積極・行動的、且つチャレンジ精神に富んだ人材を育てていきたいと思います。全員で経営計画を策定し、立てた計画は必ず達成するという、そんな意識レベル、行動レベルの高い会社にしたいですね。顧客のことを常に一番に考え、社内的には全体最適化が自然に図れるような企業風土を醸成したいと思います。」
そして安松社長は最後に「今までバックアップしてきてくださった企業関係者に感謝し、社員に感謝し、家族に感謝し、運が良かったことを素直に喜びたいと思います。そのうち機会をつくって、今度は社員全員を引き連れて、くらみ温泉の『百観音』にお参りし、オプトクエストの継続発展を祈念するつもりです。」と結んだ。これからが真の経営者として腕の見せどころだ。
社 名:株式会社オプトクエスト
本 社:〒362-0021 埼玉県上尾市原町1335
TEL:048-724-1811 FAX:048-724-1813
東京営業所:〒103-0023 東京都中央区日本橋本町4-3-10 日本橋銀三ビル2階
TEL:03-5200-0801 FAX:03-5200-0803
資本金:4億2500万円
事業内容:光デバイス事業、光学薄膜・洗浄事業、光R&Dカスタム製品・開発受託事業、光エレクトロニクス応用事業
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